深溝玉軸受のシールや防塵装置にはどのようなものがありますか？

シールや防塵装置には主に以下のような種類があります。 深溝玉軸受 :
開いた状態 (カバーなし):
このタイプの深溝玉軸受はシール構造を持たず、完全に外部環境にさらされています。
ダストカバー付きメタルシールド（ZZ）：
軸受の両側に鋼板を打ち抜いたダストカバーを採用し、軸受軌道面への塵埃の侵入を簡単かつ効果的に防止します。
しかし、このタイプのダストカバーは防塵機能がメインであり、防水性能は劣っています。
ゴム製シールリング:
非接触ゴムシールリング（VVタイプ）：
摩擦トルクが小さく、高速性能、防塵性能に優れていますが、防水性能に劣ります。
接触ゴムシールリング（DDUタイプ）：
摩擦トルクが小さく、高速性能が高く、防塵性能が高いという特性に加え、防水性能も優れています。
このタイプのシールリングは接触オイルシールであり、軸受内のグリースの流出を効果的に防止します。
他のタイプ:
外輪の外径に止め輪を備えたベアリングも含まれます。これらの止め輪は、取り付け時に位置決めの役割を果たし、ベアリングがシャフト上で動くのを防ぎます。
モデル表示:
軸受型式では通常、ダストカバーやシールリングの種類が明記されています。例えば、ZZは両側鋼板製ダストカバー、DDUは両側接触ゴムシールリング、VVは両側非接触ゴムシールリングを示します。
使用シナリオ:
使用環境やニーズに合わせて各種シールや防塵装置をお選びいただけます。たとえば、粉塵の多い環境では、ダストカバー付きのベアリングを選択できます。防水・防塵が必要な場合にはゴムシールリング付き軸受も選択可能です。
まとめると、深溝玉軸受にはさまざまなタイプのシールや防塵装置があり、ユーザーは特定の使用環境やニーズに応じて適切なタイプを選択できます。